南西向きの傾斜地に建つ、在来木造2階建ての住宅です。
富士山、箱根、伊豆の山並みから相模湾、大島までを一望できる雄大なパノラマを最大限に生かして計画しました。
敷地は、大磯町東小磯の分譲地の最も高いエリアに位置しています。東側は道路、南側には約2m低い位置に隣家があり、その先には相模湾が広がります。西側は急斜面越しに富士山を望み、北側は県有林に隣接する、豊かな自然環境に囲まれた場所です。遠景の山や海、そして近景の森の緑、その両方を室内に取り込むことをテーマとしました。
計画において最も重視したのは、室内からの眺望の確保ですが木造で建設することが条件だったので構造を考慮し建物は敷地東側の平坦部に配置。南の海と西の山並みに向かう視線を優先しました。あえて東側を閉じることで、道路側には玄関ドア以外の開口を持たない、静かでシンプルなファサードとしています。
玄関ドアを開けると、らせん階段の先に西側の大開口が現れ、雄大な景色が視界いっぱいに広がります。空間は西へ向かって緩やかに広がるよう斜めの壁を配置し、玄関土間はセカンドリビングのような居場所として計画しました。
書斎は近隣からの視線に配慮し、北側の森の緑を眺める落ち着いた作業空間としています。浴室の窓からも大きな木々の緑を楽しむことができます。
2階へ上がる階段は、移動の途中にも遠景を楽しめるよう、1本足のらせん階段を採用しました。手すりなど鉄部の存在感を極力抑え、視界を遮らない軽やかなデザインとしています。
2階リビングの大開口からは、季節や時間帯によって刻々と変化する風景を眺めることができます。朝夕の光、雲の流れ、海の色、遠くの山並み。日常の中にありながら、まるで別荘で過ごしているかのような時間を楽しめる住まいです。斜面地、傾斜地に構造に配慮した設計。かつ、西側には畑越しに広がる山並み、その先に富士山、そして穏やかな海が見え、この絶景を日常の中で楽しめる住まいをつくりたいというご希望でした。
構造、デザインのみを優先することなく、各室すっきり暮らせるように広めに収納を確保しました。近隣からの視線を配慮した窓位置なども検証を重ねました。
南西向きの傾斜地に建つ、在来木造2階建ての住宅
東側を閉じることで、道路側には玄関ドア以外の開口を持たない、静かでシンプルなファサード
1本足のらせん階段を採用しました。手すりなど鉄部の存在感を極力抑え、視界を遮らない軽やかなデザイン
南側には約2m低い位置に隣家があり、その先には相模湾が広がります。西側は急斜面越しに富士山を望み、北側は県有林に隣接する、豊かな自然環境に囲まれた場所。別荘のような眺め。