交通量の多い幹線道路沿いでも、落ち着きのある心地良い住まいとなるよう、建物中央に中庭を設け、そこから光や風を室内に取り込むことで、視線や騒音を気にすることなく外の庭と繋がる生活ができる住まいです。1階は中庭を挟んでリビングと、向かいには軒下で繋がった離れの書斎があります。2階は細長いワンルームの寝室が大きな丸太のように1階の上に横たわっており、まるで弥生時代の高床式倉庫を想起させる佇まいの外観となりました。建設前に発掘調査を実施した際、この建物の下には弥生時代の竪穴式住居や高床式倉庫が実際に建っていた事が明らかになっている場所に「宮西の遺跡」のお住まいは建っています。
雑木の庭に囲まれ、どこか弥生時代の高床式倉庫を連想させる佇まいの外観が街並みに馴染む。
前面道路に面する窓や開口部は極力無くし、プライバシーの確保と騒音対策をしてる。2階部分と屋根が浮いて見える様子も印象的なお住まいの外観です。
1階の外壁と外壁のすき間が、玄関までのアプローチになっており、格子門扉の奥には中庭が広がっている。
建物の中央部分に設けられた、屋外空間の中庭スペース。道路からは見られないプライベートスペースが広がる。
中庭の石畳みが室内まで伸びた玄関土間廻りの様子。外と内が一体的に繋がり、光と風が室内を通り抜ける。
玄関土間から続く、1段上がったリビングダイニングスペース。中央には2階へ続く吹抜けの階段スペースがある。
リビングダイニングスペースの天井は低く抑え、洞窟の様な落ち着きのある座の空間。外部の庭の緑が地面に近い目線で繋がる。
2階へ続く吹抜けの階段スペース。1階のグレー調の塗壁仕上から一変、2階は杉板貼の木質空間へと切り替わる。
床、壁、天井のすべてが木材に包まれた寝室空間。家族の成長に合わせて個室にも対応可能です。
この地域のまちなみに、「四季の潤おい」と、「歴史の記憶」を。