田園風景が長閑に広がる計画敷地に、母屋の離れとして計画された住まいです。
仕事の資料や趣味の書籍、収集されたコレクションの数々が沢山あり、それらのモノを隠して収納するのではなく、自分の好きなモノを飾りながら整理して収納できるモノの居場所を、2×材(ツーバイ材)という構造材料を使い、柱の役割をもつ構造体を本棚としても使うことができる「棚壁」をつくり、リビングや書斎では本棚として、キッチン廻りでは食器棚として、寝室や洗面所では衣類収納として、それぞれの場所に応じたモノたちが収まる居場所を用意して、飾りながら収納できるお住まいが「棚壁の家」です。
・好きな書籍やモノを見せて収納できる壁面ができるだけ多く欲しい。
・明る過ぎず落ち着きのある、自分の時間に没頭できる囲まれた空間にしたい。
・土足のまま軽作業をしたり、土や水のついたモノを気軽に置ける土間スペースが欲しい。
田園風景に囲まれた環境に、板貼の壁が馴染んでいる外観。
玄関アプローチには、外壁から飛び出した可愛らしい郵便ポストがアクセントに。
外周部の壁は、すべて収納棚として使うことができる「棚壁」に囲まれている。
内部空間の中心には、吹き抜けの土間があり、土間を中心としてワンルームで居場所が繋がる。
ダイニングのソファベンチは、外壁から飛び出した出窓ソファ。上部から光が降り注ぐ。
外周部はすべて収納棚。キッチンは食器棚に、洗面所は衣類収納に、トイレはトイレットペーパー棚に。
吹き抜けにある階段スペースも、書籍がたっぷりと収納できるライブラリースペースに。
吹き抜けに面した、スタディースペース。すべて造り付け家具で機能的にも使いやすい。
外壁から飛び出したベッドスペースは、「穴ぐら」のようで落ち着ける居場所のひとつ。
吹き抜け廻りの「棚壁」には書籍がびっしりと並んでいる。天窓からは光と風が通り抜ける。