本計画は、築100年を迎える京町家を改修し、日本酒バーとして再生したプロジェクトです。
細い路地を抜けた先にひっそりと佇む、隠れ家的な空間を目指しました。
長い年月を重ねてきた町家の記憶を受け継ぐため、古建具を再利用し、内部には古材を用いたカウンターを設えています。これらの素材が持つ風合いが空間に深みを与え、静かな空間の中に温かみと落ち着きをもたらしています。
照明や音の演出はできるだけ抑え、訪れる人が日本酒と向き合いながら、ゆっくりと時の流れを感じられる場となるよう計画しました。
過去と現在が静かに溶け合うこの空間は、京都の町に息づく建築文化を継承しながら、新しい時間の過ごし方を提案する場所となっています。