私たちは、京都市内にある既存住宅の改修を手がけ、暗く閉塞感のあった1階スペースを、風が通り抜ける開放的なファミリースペースへと生まれ変わらせました。
もともとガレージとして使われていた空間を大胆にリビングへ取り込み、細部まで丁寧に設計することで、家族が自然と集まる住まいを実現しています。
本計画は、既存建物を活かすことで増築に匹敵する価値を生み出すと同時に、解体や新築を最小限に抑えることで二酸化炭素排出量を低減する、持続可能な住まいづくりの可能性を示すものでもあります。
当初は増築のご相談から始まりましたが、私たちは計画を一度白紙に戻し、クライアントが本当に求めている暮らし方を丁寧に整理することから設計を進めました。
広々としたファミリーキッチン、リビングと屋外テラスを自然につなぐ空間構成、そして子どもたちが学校に行っている間にも快適に作業できるワークスペース。これらの要素を組み合わせながら、家族の暮らしに寄り添う空間を再構成しています。
また、職人と共に一からデザイン・監修した手作りのシステム収納や、子どもたちが安心して触れられる縄巻きの柱など、遊び心と有機的な質感を持つディテールも随所に取り入れました。
使い込むほどに家族の暮らしに馴染み、時間とともに育っていく。
そんな唯一無二の住まいがここに生まれました。